赤色赤光

ハーモニーでひとつになる。音楽リズム発表会終わる。

2018年2月12日

本日、穏やかな天気に恵まれて、第64回音楽リズム発表会が開催されました。1年間の教育の集大成とあって、子どもたちは舞台狭しと「合唱」「合奏」を学年ごとに披露しました。

「合奏」にも「合唱」にも「合う」という文字がつかわれますが、それはただ揃える、重ねる、という単純な意味ではありません。折り紙を重ねれば、下は上に隠れてしまいますが、合奏の子ども誰一人ひとりの存在感はかけがえのないものです。
そもそも合奏の起源は、中世ヨーロッパに求めることができます。地続きの大陸では、隣国どうしのいさかいや闘いが絶えなかった。異なる民族、異なる言語、宗教では、互いを理解することが難しかったのですが、それを音楽の合奏が打開します。一人ひとりは違ってもともに同じハーモニーを奏でることで、ひとつになれる。それが、合奏がもたらした奇跡だったのです。 子どもも同じです。例えば140人の二人三脚を連想してみてください。ただ歩調を合わせるだけではない、呼吸を合わせ、姿勢を合わせ、心を合わせて、「みんな」という生き物をハーモナイズしているのです。ひとりはみんなのため、みんなはひとりのため。今回の合唱、合奏にも、学年という「みんな」が見事に立ちあがっていたのではないでしょうか。

そして大事なことは、その「みんな」とは、クラスの友だちや先生との日々の暮らしの中から紡ぎだされたものであって、音楽の特訓があったからではけっしてないということです。入園、進級して一年のあいだ、一日一日育まれていった集団の力。今回の発表会は、仲間集団としてここまで育ったよろこびのコンサートでもあるのです。(R)

 

 

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