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仏教食育〜パドマ幼稚園の仏教健脳給食

仏教食育〜パドマ幼稚園の仏教健脳給食

当園では、平成27年度より仏教の教えに基づくオリジナルの「仏教食育」に取り組んでいます。食材や調味料などできるだけ自然志向を取り入れた給食では、穀物と野菜の一汁一菜を基本とし、食作法を重んじています。

仏教では、食は生きる源であると同時に、尊いいのちをいただくことへの畏れや敬い、感謝など、祈りの心を教えてきました。食に対する問題がいわれるなか、日本人にとっての食のありかたを掘り起こし、現代に適ったかたちで提供することは、当園の「仏教食育」のだいじな使命と考えています。

1)仏教食育の基本理念=3つのおかげに感謝する

仏教では、「いただきます」の心は、他者のいのちをいただきながら、生き続ける「おかげ」への感謝を表しており、それには「懺悔」「報恩」「共生」3つの思いがあります。

1、懺悔(さんげ)
食べものへの感謝(他者のいのちによって生かされるおかげ)

仏教の戒律の最初は不殺生戒(生き物のいのちを絶つことを禁止することの戒)であるのに、私たちはそれを犯さなければ生き延びられない存在です。野菜でも穀物でも、いのちがあります。他者のいのちをいただきながら、いのちを断つことへの懺悔といのちへの感謝があって、私たちは「他者のいのちによって生かされるおかげ」を知るのです。

2、報恩(ほうおん)
つくってくださる方々への感謝(他者のいのちによって励まされるおかげ)

食事は私の口に運ぶまでに数多くの人や社会、自然のはたらきを経ています。給食室の職員はもちろんのこと、収穫や流通してくれた方々、あるいは太陽や光、水の恵み、微生物や虫のはたらきがあって、はじめて食卓に届けられます。食を通していただいた多くのご恩に感謝して、それにお報いできるよう努めることで、「他者のいのちによって支えられるおかげ」を知るのです。

3、共生(ともいき)
ともに分かちあう仲間への感謝(他者のいのちとともに生きるおかげ)

仲間と食をともにすることは、人間だけの習慣です。時に分けあいながら、仲間のいのちをも支える。共同体感覚は共食に芽生えるといいますが、一緒に食べることで絆は深まり、互いを助けあい、敬いあう友愛が育ちます。「他者のいのちとともに生きるおかげ」を知るのです。

2)仏教健脳食における食材・調理について

当園の給食(仏教健脳食)における食材や調理については、「正食」の考え方を基本として、実情にあった独自の方式をつくりだします。

正食とは、別名マクロビオティックとして知られており(マクロ:大きな ビオティック:生命学)、日本古来の食養生を基本とし、さらに東洋の深い知恵「易」の原理を加えた、食育の理念であり哲学です。

今では自然食志向の欧米人の間でも浸透していますが、もともと日本人の一汁一菜の食習慣から生まれたもので、とりわけ「身土不二」(地元のもの、風土に適したものを大切にする)や「一物全体」(食べ物のいのちを丸ごといただく)などその考え方には、仏教の哲学とも深く通底するものがあります。

正食の考え方の基本

  1. 穀物中心
  2. 産地産消(身土不二)
  3. 食べ物は丸ごといただく(一物全体)
  4. 季節にそったものを提供する

この考え方に基づき、平成27年度より以下の方針により、調理に取り組んでいます。

仏教健脳給食の特徴

  1. 食品添加物、化学調味料は一切使用しません。
  2. 国産天然塩、天然醸造醤油、味噌、みりんを使用します
  3. 野菜は国産野菜のみを使用します。
  4. 動物性たんぱく(魚介、鶏肉のみ)を少量摂取し、練り物は無添加のものを使用します。
  5. 糖分には黒糖・粗糖を最小限使用します。

3)仏教健脳食の食作法について

食事とは、日々いのちとむきあう日課です。一日に3回食べると、一年では千回にもなります。作法も同じで、毎日くりかえしていくうちによい習慣が身に付いていきます。乱れた食べ方をしていると、乱れた習慣しかつきません。

3つのおかげに感謝しながら、限りあるいのちを生きることの意味を、心と身体で感じ取ってほしいと願っています。

年長児の食作法(学年によって違いがあります)

①食前食後のことば 食前には「われいまこの清く食をいただきます。与えられた天地の恵みに感謝します」食後には「ごちそうさまでした」を唱えます。
②合掌・同称十念 合掌して「南無阿弥陀仏」のお念仏を10回称え、「いただきます」を唱和します。
③黙食(もくじき) 3つのおかげに感謝を致し、みんなが黙って(よく噛んで)いただく時間をたいせつにしています。私語禁止という意味ではなく、あくまで思念の時間であり、長さは時期や学齢によって異なりますが、数分間です。その後は、たのしくおしゃべりしながらいただきます。

仏教食育の実践項目

  • 食事の時間は、仏教教育実践の場であり、懺悔と報恩、共生の気持ちを忘れないこと。とくに食作法は静粛に行うこと。
  • 食事はマナーを守って、楽しくおいしくいただくこと。
  • 食器や箸は正しく持ち、姿勢よくいただくこと。
  • 食事中は決まった時間は立ち歩かず、よく噛んでいただくこと(黙食の励行)。
  • 食材の成育や、産地、経路など、いのちや自然への興味関心を拡げること。
  • 作ってくださる方をはじめ、かかわってくださったすべての方に感謝の気持ちをもつこと。
  • 作ってくださる給食の職員の方々と、適宜交流を図ること。

4)食器・器具について

子どもの手に馴染みやすい大きさの器を使っています。おかずはふたのある弁当箱で、衛生が確保できるほか、「ふたを開ける楽しみ」もあります。

器具は、お箸をご家庭から持参していただきますが、木製か竹製に限っています。日本ではお箸は個人の魂が宿るものとして大事にされてきました。プラスチックではなく、なるべく自然に近い素材であってほしいという考えからです。(最年少は手の発達を考えてスプーンとフォークを使います。)

ご家庭の食卓にも仏教食育を

当園では仏教食育への理解と共感をいただくために、年少クラス会において試食会を行っております。また、食育アドバイザーや管理栄養士による講演会を年数回設けています。その上で、いずれ仏教食育てがご家庭の食卓へ浸透していくことをねらいとしています。

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