赤色赤光

恩を知る。恩を返す。卒業旅行。

2015年3月5日

 3月5、6日と年長児といっしょに恒例の卒業旅行に行ってきました。
今年は、祖山参拝は総本山知恩院ではなく、大本山百万遍知恩寺に、5年ぶりのお参りとなりました。
浄土宗のお寺で知恩といえば、宗祖法然上人へのご恩をいいますが、子どもたちにとって恩とはなんでしょう。大きな本堂の座敷に並んだ年長・卒業生たちに私はこう語りかけました。

「恩」ということばを知っていますか。恩というのは、誰からから授けられた恵み、情け、感謝すべき行いをいいます。
みなさんにもたくさんのご恩がありますね。
まず先生からいただいた恩。1年間、1日も欠くことなくきみたちのために尽くしてくださった先生へのご恩があります。また友だちもそうですね。ともにあそび、ともに励んでこられたのは友だちがいたおかげです。そして、お父さんお母さん。きみのためにご飯をつくりお布団を用意し、病気の時は看病してくださいました。3つのご恩なくして、幼稚園を卒業することはできませんでした。
そして、何よりもみ仏さまへのご恩を忘れてはなりません。いつもあなたのことを見守ってくださり、時に励まし、時に支えてくださったみ仏さまは、あなたの心の成長をいちばんよろこんでくださっています。
今日は、そのご恩をいただいた方々に、おかげで、ぼくたちわたしたち立派に成長しました、と報告をお礼をさせていただく日です。さすが卒業生ですね。

「恩返し」ということばがあります。いただいたご恩を今度はきみたちがお返しするのですが、それにはまず4月から立派な小学1年生となって、勉強や遊びに元気いっぱい励むことです。たくましい心、やさしい心を忘れないで、いつまでもパドマっ子としていきいきと生きていくことが、最高の恩返しです。そして、いつか大きくなったら、目先の利益のためでなく、人のため、社会のため真心で尽くすことのできる、そんな大人になってください。

お別れはさびしいけれど、いくつになってもパドマ幼稚園を忘れないでください。つらいこと、悲しいことがあったら、幼稚園を思い出してください。み仏さまはいつまでもきみたちの心のそばにいてくださいますよ。幼稚園は、きみたちの心の故郷です。さぁ、胸を張って、み仏さまにご挨拶しましょう。
み仏さま、ありがとうございました。

 

 

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