蓮塾 元気日記

11月 仏教の時間

2020年11月17日

今回は蓮塾職員の山本が、毎月実施している、「仏教の時間」について紹介します。今回の仏教の時間では、1学期にも実施した「防災と仏教」をテーマに、仏教の視点から防災を考える時間となりました。

 

まずは、子どもたちへ「地震が起こり避難することになった時、ないと困るものってなにかな?」という質問を投げかけました。真剣な眼差しでじっくりと考える子どもたちから、「水」「食べ物」「懐中電灯」など様々なこたえが返ってきました。衣食住がままならない状況を自分事として想像することは子どもたちにとって初めてだったかもしれません。だからこそ、「生きていくための知恵を身につけることはとても大切である」ということを子どもたちへ伝えました。

 

例えば、牛乳パック・空き缶といった身近なもので、災害をのりきる方法はあるか・・・

 

みなさんはどんな方法があると思いますか?

 

色々な使い方があるかとは思いますが、私から子どもたちへ、こんなものを紹介しました。

これは、牛乳パック・空き缶を使用した、簡易の調理器具です。

牛乳パックは燃料として、空き缶はコンロに仕立て、利用できることを子どもたちに写真で説明すると、「すごい!おもいろい!」といった声が上がりました。

 

ここで子どもたちに、ある仏教の説話を紹介しました。

それは「衣の供養」というお話です。

 

この説話は、お釈迦様の弟子であるアーナンダのお話です。ある時アーナンダはある国の后様から500着の衣を施されました。

王さまはアーナンダへ「500着の衣をどうするのか?」と尋ねられたところ、アーナンダは「多くの比丘(修行僧)の新たな衣として分け与えます」と答えられました。すると王は「では比丘の古い衣はどうするのか?」と尋ねられると、「古い衣は敷布にします」と答えられました。

そしてまた・・・

「では敷布が古くなったらどうする?」「敷布は枕の布にします」

「古くなった枕の布はどうする?」「枕の布は床の敷物にします」

「古くなった床の敷物は?」「足ふきにします」

「古くなった足ふきは?」「雑巾にします」

「では、古くなった雑巾はどうする?」との王さまの質問にアーナンダは・・・

「その雑巾を細かくして、泥と合わせて、家の壁の材料にします」と答えられました。

 

この説話は、「ものを大切に扱う」ということを説いた話です。

ですがそれだけではなく、「一つのものは、ただ一つの使い方しかない」という見方だけにとらわれることなく、どんなものにも変化出来ると柔軟に考えられると、「一つのものは様々な形に生き続けられる」ということを説かれています。

 

この仏教の教えを受け、そのもののもつ可能性を考えることが、もしもの時にも身近なものを使って災害をのりきる力になるのではないか・・・ということを最後に子どもたちと共に考えを深めました。

私たちの生きる社会はものにあふれています。そんな時代だからこそ、この仏教の教えは、災害時だけでなく普段から大切にしていく必要があるのではと感じました。

もし災害が起きたとき、仏教の時間で得た教えをぜひ活かしてほしいと願います。

今後も仏教の時間では、仏教の教えやことばをみんなで共有し、自分たちの毎日の生活を振り返る、そんな時間にしていきたいと思います。

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