赤色赤光

3つの教え。成道会遊戯会に際して思うこと。

2017年12月4日

 

いよいよ年末総仕上げの行事、成道会遊戯会の開催が迫ってきました。これまで積み重ねてきたお友達との信頼感、連帯感を舞台一杯に披露してくれることでしょう。
遊戯会に冠した「成道会(じょうどうえ)」とは、お釈迦さまがお悟りを開かれた日を記念する仏教の法要・行事を意味します。では、成道会とはいかなるものか。先日、年長5歳児の仏参の折に、私から大意こんなお話をしました。

 本当の道を求めてお釈迦さまは29歳で出家されます。それから厳しい苦行に身を投じるのですが、それでは何もわからないと思い、一人別の道を求めることにしました。
 やつれた体を娘さんから供養された乳粥 (ちちがゆ) でいやし、お釈迦さまは大きな菩提樹の下で瞑想の修行に入りました。
 瞑想中、お釈迦さまの心の中にいろいろな悪魔(煩悩)が姿を現し、誘惑したり、たぶらかしたり、脅したりしますが、その一つひとつに打ち勝ち、ついにある日、お釈迦さまは本当に大切なことに目覚めます。
 それは、私は自分一人の力で生きているのではない。あらゆるものはつながりあい、お互いを支えている。私は大きなつながりに中で生かされている、というものでした。
 その大いなる気づき、お釈迦さま35歳のお悟りの日、12月8日を記念して、この日を成道会というのです。

これを紙芝居を用いて伝えるのですが、20分もの間、正座のまましっかり聞いてくれる子どもたちの真摯な姿にいつも驚かされます。
私はこの伝記を通して、3つの大事なことを強調します。
一つは「人は何かを求める。そのために努力する」こと。求めると欲しいは違う。かしこい子どもになりたいと求めるならば、そのように努力する。がんばる心がたいせつ。
二つは「自分の中にも邪悪な心がある。それをしっかり見つめ、負けないようにする」こと。嘘をついたり、悪口を言ったり、怠けたりサボったり、そういう心は人間であれば誰にでもある(園長先生にもあります)。大切なことはそれを自覚して、そういった邪悪な心に打ち勝つ、強い心をつくること。
三つめは「自分一人で生きているのではない。みんなのおかげで生かされている」こと。君たちはお父さんお母さんがいて生まれてきた。お友達がいるから、一緒に歌を歌うことができる。がんばることができる。自分一人で生きているわけではない。多くのおかげをいただいていることに感謝する。
三つとも難しい話ではありません。子どもにもわかる話ですが、しかし、それを大人は理解しているでしょうか。そのように考えることができるでしょうか。
子どもたちを前に、いつも私は我が身を正されるのです。
成道会とは子どものお祭りではありません。子どもという無垢な存在を通して、私たち大人の生き方、ありかたを見つめ直す大事な機会でもあると思います。

 

 

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