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いきいきトークカフェ。保育を語り合う。

2023年9月21日

先週、初めて「いきいきトークカフェ」を開催しました。講堂に保護者の皆さんがサークルになって座ってもらったのですが、初めて見る光景に少し胸がときめきました。

ふだん幼稚園では、先生(幼稚園)と保護者は、懇談のような1対1を除けば、多くはクラス会とか講演会とか大勢が対象となります。当園のような大きな規模の園では仕方ない面もありますが、やはり情報が一方向になることは否めません。園側からのお知らせ、あるいは教育(講演会)になってしまい、保護者が自分の意思で発言できる「参加者」とは微妙に違うのです。まして「保育」について、先生と保護者が語り合うことは非常にレアです。

今年度から発行された「いきいき」は、学年ごとに学期通しで子どもの発達の様子を見てとることを目的としています。行事の予定とかねらいとは違って、普段の活動を通して、子どもがどんな経験を積み、どんなふうに育っていくのかを見通すことを意図していました。ですから、発行の準備をしている段階から、「いきいき」を配布して終わりではなく、保護者の皆さんと、保育を語り合うきっかけにしたい、と考えていたのです。
1学期は講堂が工事中だったので、オンラインとなったので、今回が初の開催となりました。最初に園長補佐と総主任から、「いきいき」の内容について説明があり、その後、参加者から質疑応答となりました。

「お当番が始まったと子どもから聞きましたが、どのようなことをするのでしょうか」
「男の子なので、立っておトイレの練習をしたいが、幼稚園のような便器があまりありません。幼稚園でのトイレは、どのような様子なのか教えていただきたい」
「運動会に向けて、ローテーションはどのように行なっているのでしょうか」

総主任の中島の回答も、保育者側の考え方や事情を正直にお伝えし、小さな納得が生まれたと感じました。保育の意図を踏まえながら、わが子の発達について語り、それが参加者同士の理解や共感を促している。そんな風に見えました。
そういう共感があったからでしょう、閉会後、フリートークの時間にはあちこちで談笑の場が生まれ、いつもの保護者の集いとはちょっと違うコミュニケーションが生まれました。先生と保護者とも、距離の近さ、親しさを感じました。

年長のトークカフェでは、参加者と先生たちが、講堂の5階に上がったそうです。年長児の太鼓が各種置いてあって、触れてみたりして、お母さん方も
参加者のアンケートにこんな回答がありました。

「いきいきトークカフェは、(中略)、同学年のみんなが目指す方向を事前に知るよい機会になったと思います。これほど踏み込んで、より具体的な教育プランを開示いただけることはなかったですし、家庭としても(中略)、対策やフォローもやりやすくなるような気がします。幼稚園と家庭の連携そのものです。」

3学期にも同様に開催します。ご都合つけばぜひご参加ください。

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