赤色赤光

もうすぐ運動会。身体に一体感を刻む。

2014年10月8日

 10月8日、パドマ幼稚園の運動会のリハーサルを近場のグランドを借りて、全園児で行いました。 年長児115名による組体操は、ふたりで、3人、5人でと、次々仲間と組み合わさりながら、集団美を披露してくれました。                     

 どこかの国のマスゲームと違って、権威の称揚とかアクロバットが目的ではない。幼児の組体操のねらいは、友だちと一緒に連帯感を組み上げるよろこびです。
そもそも運動会という行事そのものが、身体を用いながら一体感を醸し出すことを目的としています。

 人間はひとりでは生きていけません。誰かと誰かが支え合い、助け合い、全体をなしているのであって、誰一人欠いてはならない。連帯感とは、誰から指揮されるものではなく、皆が何かを一緒に協働するうちに自ずと自覚されるものでなくてはならないと思います。   

 年長の組体操の白眉「万里の長城」はひとつが1クラス約30名、4クラス115名の城壁ができあがっています。両肩に乗る前の足は重いけど、大地についたままの両手は痛いけど、皆のためなら耐えられる、がんばれる……そこから得られるものは何よりも代えがたい貴重な体験だと思うのです。

 そして、連帯の総仕上げは、周囲からの賞賛です。お父さん、お母さん、「よくがんばったね」と抱きしめてあげてほしい。子どもは、家族の、大人の笑顔がうれしいのです。そういう励みとよろこび(そして、失敗や落胆も)を少しずつ積み重ねながら、子どもは自分と他者の関係を体で覚えていくのだと思います。

 さぁ、本番はいよいよ明後日、天気も大丈夫のようです。心身ともに健やかに秋の一日を満喫しましょう!(R)

 

 

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