赤色赤光

3つの誓い。職員センターのご本尊。

2015年5月1日

 4月29日、職員センターにご本尊を安置しました。以前の職員室でもお祀りしていたのですが、工事以来、場所があちこち移り、場所が不確定のままでしたが、ようやくお還りをいただくことができました。この日の終礼時に、職員全員でお勤めをしてお迎えしました。
私は先生たちにこういう話をしました。
「本当にたいせつなものは目に見えない、というが、けれど太古の昔から人は尊いもの、清いものを何とか形にして崇めようとしたのだろう。それが仏像のはじまりだと思う」
「職場や教室に仏壇を祀るのは、故人の供養のためではなく、私たちの行いを修めるためのもの、仏さまにお誓いを立てるためのものだ」
「その誓いとは、例えば仏さまのお顔に現れている(顔相)。ひとつは慈眼(じがん)といって、仏の視線のように深く相手の内面を見つめるようなまなざし。ふたつは聴聞(ちょうもん)といって、どんなささやなか相手の声も聞き逃さないということ、そして愛語(あいご)といって、言葉数は少なくても、相手の心に染みわたるような言葉。この3つの行いを、仏はご自分のお顔をもって私たちにお諭しいただいている。〈まなざし〉〈ききとり〉〈ことばかけ〉。これは、幼稚園に勤めるわれわれの3つの誓いといってもいい。簡単なことのように思えるが、簡単ではない。これは日々の努めであり、心の修行なのだ」
「毎朝、毎夕、私たちはこのご本尊に挨拶をする。それは一日のはじまりとおわりのしるしであると同時に、パドマの教員として、この3つへの誓いであり、また反省でもある。慎みと励み。子どもとともに、まず私たちが率先していこう」

 

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