赤色赤光

観察週間、始まる。清爽な力を。

2020年5月13日

長い間休園が続き、今日から分散登園が始まりました。といっても、幼稚園としては「「子どもの心とからだの健康・観察週間」として、保育は行わず、2時間だけ園生活に親しんでいただくことにしています。

このたびのコロナ禍は学校園に甚大な影響を与え、3月の年度末からずっと異例の事態が続きました。いのちが輝いてこそ幼児教育の本分ですが、それが十分に果たせないまま日々が打ちすぎました。
ウィルスは自然災害と違って、姿が見えないこと以上にそれまでの関係や、場合によっては人々の倫理観さえ揺さぶることがあります。インフォデミックというそうですが、ネットで噂やデマも含めて大量の情報が氾濫し、社会に影響を与えています。感染者やその家族に対する差別などあってはなりませんが、とかく疑心暗鬼に陥ると人は思いやりや共感を損なうものです。コロナストレスとかコロナ鬱とか、長期化することもあるでしょう。
妙案があるわけではないですが、しかし、日常生活の回復こそ平穏の保証であって、このたびの登園再開が、園児はもちろんですが、家庭や地域社会に対し、清爽な力を与えてくれるのでは、と小さな期待もしています。子どものいのちが輝くとは、それほどプラスの影響の大きいものだと信じています。

学校園に限らずあらゆる社会活動再開に当たって、最大限留意すべきは感染の予防です。と同時に、どの学校も職場も完全なノーリスクはありません。そういう「矛盾のバランス」も意識しながら、日々の経過を注意深く見ていきたいと思います。
今日、本当に職員の顔が輝いていました。園児もそうだったと思いますが、これほど担任として思いが募ったこともなかったことでしょう。幼稚園教諭としての自覚や意識も鍛えられたのかもしれません。たくさんの愛情を込めて、しかし慎重に、じっくりと本格再開に向けて、歩を進めていきたいと念じています。
まずはこの1週間、どうぞよろしくお願い申し上げます。阿弥陀様のご加護を信じて精進してまいりましょう。

【付記】
なお、一斉メールにも書きましたが、本日から始まりましたオンラインのシーズン2ですが、内容的に園児・職員の個人情報および保育のエッセンスが含まれておりますので、絶対に外部に対し紹介や転送などなさらないようくれぐれもお願いいたします。

 

 

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