赤色赤光

2ヶ月遅れの新学期。家庭の子、幼稚園の子。

2020年6月15日

久しぶりに胸ときめきながら、今日6月15日を迎えました。4月7日の緊急事態宣言から2ヶ月余り、紆余曲折がありましたが、本日より全園児による平常保育のスタートです。

振り返れば5月12日から観察週間1/4登園、6月2日から1/2の分散登園と徐々にステップアップしてきましたが、この間常ならぬ状況の中で、子どもたちはもとよりお父さん、お母さんもいろいろご不自由をおかけしました。よく幼稚園の方針をご理解いただき、ご協力いただいたこと、心より厚くお礼申し上げます。

さて、2ヶ月遅れの新学期が始まるにあたり、お伝えしておきたいことがあります。

この間、ずっと家庭暮らしが続き、また普段にも増してお父さんお母さんの愛情を受け、子どもは長く「家庭の子ども」として過ごしてきました。それはよくもわるくも「自己中心の生活」を意味しています。

今日からは、「幼稚園の子ども」としての生活が始まります。家庭は愛情独り占めの生活でしたが、園の集団生活は仲間とともにわかちあう、協力する生活となります。これまで週1、週2と徐々に園生活に馴染んできましたが、毎日全園児通園というのは、やはり大きな変化であり、「家庭の子ども」から「幼稚園の子ども」へ生まれ変わる転機にもなるでしょう。

自分の思い通りに過ごした家庭から、みんなと共同する幼稚園へ。ですから時には幼稚園いや!という感情が発露することもあるかもしれませんが、そこは、まずご両親が焦らず、不安がらず、毎日の通園の習慣づけを整えてください。そして、「幼稚園の子ども」と「家庭の子ども」を往還する子育てを楽しんでいただければと思います。

ご心配はいりません。子どもは環境の子。置かれた環境で精一杯育っていきます。本来の園生活が戻れば半月もすれば馴染んできます。たくましく、力強く育っていきます。親は子どもを信じて、ともに楽しみ、ともに喜んでください。

 

本当にコロナ禍に悩まされた2ヶ月でもありました。この頃の大阪は小康状態とはいえ、まだ安心できるわけではありません。親も子も感染しないよう、しっかり対策してまいりましょう。同時に、ただむやみに恐れたり不安がったりしないで、大きな試練に対し、みんなで努力すること、協力すること、がんばることを伝える機会にしていきましょう。逆境にあっても人は、家族は成長するということを、わが子とともに分かち合ってほしいと思います。

 

み仏様が必ず守ってくださいます。これより健やかな園生活、家庭生活を心がけてまいりましょう。

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