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ウィズコロナと「発達の保障」ということ

2020年7月15日

コロナ禍で改めて注目されたものが、子どもの「学びの保障」でした。ウィズコロナの時代の中で、「感染症への対策をしつつ、学校教育ならではの学びを大事にしながら 教育活動を進め、最大限子供たちの健やかな学びを保障する」(文科省)というものです。柔軟なカリキュラム編成、オンライン教育の導入など、その取り組みのひとつでしょう。

「学びの保障」を幼児に置き換えれば、「発達の保障」となるでしょう。

子どもが育つ上で必要な経験をどのような環境と活動によって担保していくのか、普段であれば毎日平常通りの園生活、園活動を積み重ねて実現されていくものが、このたびの事態によって私たちはその基準のあり方について再び考えさせられることになりました。

当園の休園中、格別にオンライン配信に力を入れました。2ヶ月ほぼ毎日という期間も、また総本数や再生回数などそれなりの実績となったかもしれませんが、発信が多ければ必ず発達が保障されるというわけではありません。このたびは止むを得ず家庭学習をお願いしましたが、何より仲間集団の中で積み上げていく生活経験こそ保障の土台となるべきものでしょう。幼児教育の本領は、やはりオフライン(リアルな幼稚園)なのです。

6月からプール活動が始まりました。今年は見送る小学校や幼稚園が多い中、例年通り決行したのも「発達の保障」を目指すゆえです。2学期を8月18日からスタートするのも同様です。子どもたちのためにできる限りのことをやろう。もちろん安全対策が第一ですが、その上で心身を一杯に発達させる、その拠り所としてリアルな幼稚園生活を深めていきたいと念じています。

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