赤色赤光

一途であれ。コロナ禍の一年を終えて。

2021年12月27日

いよいよ年の瀬となりました。終業日には、大勢の園児から「園長先生、よいお年を」をご挨拶いただきました。去年以上に、本当にそうありたいと願うばかりです。

2学期は、園児のコロナ感染という波乱の幕開けとなりました。以来、歌えず、唱えず、集えず、いろいろな活動が規制されましたが、10月の緊急事態宣言解除からは、安全を優先しながら、子どもの発達のためにできる限りのことをしたいと心がけてきたつもりです。今月の遊戯会はひさびさに一堂に会して、行事ができました。ほのかな希望の光も見えてきました。

一つ私には気がかりなことがありました。2学期は最も長く、また充実期となりますが、その間にわたる先生たちの心身の健康です。子どもの発達と幸福感を育む人こそウエルネスでなくてはならないからです。

プロとして健康の自己管理は当然のことなのですが、非常勤含めれば40人以上いる教職員が、2年近く続くコロナ禍に耐えられるだろうかという心配でもありました。おそらく全国の園長が同じ思いではなかったでしょうか。

リモートで保育はできません。いつまでもオンライン保育もできません。エッセンシャルワーカーと評価いただくのはありがたいのですが、先生も「休んではならない」「弱音を吐いてはらない」というプレッシャーがあったのではないでしょうか。普段であれば、プライベートも楽しみながら調節できたものを、外出も里帰りも我慢して、先生としての務めを全うしてくれました。身内の話ではありますが、よくがんばってくれました。感謝しかありません。ありがとう。

レベルは違いますが、保護者の方についても、同じことが言えるかもしれません。2年近くコロナ生活が習慣となり、家族の時間は増えましたが、幼稚園での参加や交流に規制や不自由が生じました。緊急事態があるたびに「幼稚園のある生活」が振り回され、それに不安や心配にかられた方も多かったのではないでしょうか。

過ぎ去ったことを悔やんでも仕方ありません。新種株は心配ではありますが、来年こそが「ウィズコロナ元年」となるのでしょう。ウイルスと共生しながらどう私たちは生きていくのか、幼稚園、家族、地域、皆が心を寄せて「再生」に踏み出す初年としたいと念じます。

まず、子どもたち、いつもの笑顔を新年も花咲かせよう。お父さんお母さん、夫婦よく話し合い、子どものために何が最善なのか思慮しましょう。先生たちも活力のエネルギーをしっかり充電しておこう。平凡ではあるが、今ある幸福を噛みしめましょう。

一途であれ、一心であれ。一年間ありがとうございました。私のブログも今年はこれで終了です。どうぞみなさん、よいお年をお迎えください。

ページトップへ