赤色赤光

■夏の終わり。2学期に向けて、3つの姿。

2022年8月29日

日本の夏は心身ともに耐える季節となりました。酷暑にゲリラ豪雨に、さらにコロナとあって、ご家族そろって行楽や帰省もあきらめた方も多いのではないでしょうか。
そんな中、先週3年ぶりに親子揃っての「夏の盆踊り」が開催されました。分割開催でしたから、滞在わずか30分という短い時間となりましたが、それでも来園されたみなさん、口々に「開催できてうれしいです。ありがとう」と述べてくださったことも幸いでした。ようやく夏のプレゼントが叶った気分です(初お目見えのパドマ地蔵もいかがでしたでしょうか)。

さて、いよいよ今週から2学期がスタート、幼稚園にとっても子どもたちにとっても、充実の季節となります。
入園・進級の1学期が長い助走期間とすれば、2学期は安定走行に入る時で、だからこその活動がたくさん展開されていきます。行事でいえば、運動会、文化祭改めアート祭、遊戯会などがありますし、平生の活動もいよいよ学年ごとに伸びやかな発達の時期を迎えます。
その姿は、学年よっても異なりますが、どこにも共通するものとして3つ挙げられます。

まず1つは、健康な心と体づくりです。
1学期の経験を踏まえ、2学期には親しい仲間とともに充足感や満足感を持ち、自分のやりたいことに向かう心と体をつくっていきます。また、学年遠足もありますが、一年で一番気持ちの良い季節を全身を使って満喫しましょう。10月の運動会は初のアリーナ開催、たくましく育つ姿と、親子ともにのびのびと動くよろこびを堪能しましょう。
2つは、人間関係づくりの基礎を身につけていきます。
園生活とは集団生活です。クラスお友だちどうしかかわりや言葉による伝え合いの機会がぐんと増えます。互いの思いや考えを分かちあったり、自由で活発なコミュニケーションを進めていきましょう。もちろん集団生活の基本となるルールや規範を保つこともたいせつです。
3つは、ゆたかな表現力の発現です。
まずは自分の感性をもとに、ワクワクするような出来事にふれ、感じたことや思いを自分で表現していきます。また子どもどうしで表現する過程を楽しんだり、ともに表現する喜びを味わい、意欲を高めていきましょう。アート祭の協同制作などはそのよい機会ですし、遊戯会ではクラス全員で身体表現を繰り広げます。

どれも学年ごとの特性はありますが、それぞれにおいて大きな発達の姿を見せてくれるはずです。

コロナとの共生は長くなりますが、それにくじけることなく、2学期が子どもたちにとってかけがえのない育ちの日々であるよう皆で努めてまいりましょう。

ページトップへ