赤色赤光

幼稚園とSDGS。廃材の息を吹き込む。

2022年12月7日

先月から幼稚園の保育室のゴミ箱が変わりました。シンプルに「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」と2箱に表示しているだけですが、子どもたちはこれはこっちかな、あれはどっちかなと早速分別意識が働いています。(ちなみに職員センターでは、可燃・不燃・産廃物・ペットボトルと分別しています)。

SDGSこのことは今更ご説明するまでもありませんが、国連が制定した「持続可能な開発目標」。17のゴールと169のターゲットで構成され、2030年が達成目標年度としています。環境はもちろん政治や経済、企業活動にまで影響を与える国際目標です。保育室の分別も、SDGSを学んだ先生たちの提案から始まりました。

ゴミだけではありません。先日の最年少・年少合同のアート保育では、廃材利用の制作活動を楽しみました。ダンボールやらトイレットペーパーの芯や新聞紙やら、使用済みとなればゴミになるものを「再生」利用して、子どもたちは好きな色を塗ったり、手足でペタペタしたり、最後にはみんなで大きなお城を作って、廃材たちに息を吹き込みました(もちろん子どもに廃材という意識はありませんが)。おそらく世界中の学校も、形はいろいろだが、このようにSDGSをみんなで学んだり経験したりしているのでしょう。

先生たちが事前に学んだワークショップでは、他にもこんな意見もありました。「食べ残しをなくす」「もったいない、の発見」「地域の清掃・ゴミ拾い」「多様性を認める」「男女区別の強制しない」等々、改めて言葉にして見るといろんな気づきがありました。

SDGSの4「質の高い教育をみんなに」のゴールの一つにこうあります。「2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする」開発途上国だけではないのです。「質の高い」幼児教育のため私たちに何ができるのか、まだまだ幼稚園でやるべきことはたくさんあるのです。

*写真はアート保育で作り上げたお城。参観日に展示してみなさんにご覧いただきました。

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