赤色赤光

雨のサマースクール。よろこびの合宿体験。

2015年7月30日

 今年のサマースクールは雨続きでした。季節外れの台風がやってきて、年長の時には開催自体危ぶまれましたが、その体験が、いつもとはひと味違うサマースクールにしてくれたように思います。

 年中は、2日間とも雨にたたられたのですが、いちばん感動したのは、屋内で開催されたキャンプファイアーでした。
何とかキャンプファイアーの体験を味わってほしいと、職員が考え出したのが、懐中電灯を束にしたようなライトキャンドル、さらにそこにPTAのお父さんたちが考え出したデザインが施され、美しいキャンプファイアーが誕生しました(写真)。子どもたちが「あれ、近寄ったら熱いんや」とささやいていたのは微笑ましかったですが、ふだんのことをふだん通りにしてあげたい、というみんなの気持ちが形になったよろこびに感銘を受けました。

 年長はやはり1日目の川遊びが雨のため中止、2日目午後から何とか持ち直して、ようやく野外でサマースクールらしいあそびが始まりました。
やはりここでもキャンプファイアーが感動的でした。雨上がりの会場、夕闇迫る中、いつものように火の神様を招来して始まったのですが、閉じ込められていた気持ちが一気に開放され、いつも以上にサマースクールのよろこびが高められた気がしました。
人は、理不尽に規制されたり、我慢を強いられると、縮こまりがちです。野外で存分に汗を流したかったのに、中止や変更が相次ぎ、気持ちも多少はへこんでいたかもしれない。それが、キャンプファイアー、続いて花火大会と、神秘的な場面がつづき、子どもたちの笑顔に囲まれて、私はふと「ほとけさまのおかげ」を感じていたのでした。

先生たちの動きもすばらしいものがありました。雨シフトは用意していたとはいえ、刻々と時間やプログラムが変わる中、臨機応変に対応し、120名の集団生活をきちんとまとめあげました。さらにPTAのお父さんお母さんがふだん以上にお力になってくださったおかげでもありました。
サマースクールという場所が、子どもと大人の愛情と責任に基づいた共同体験であることを、今更ですが、つよく感じさせられたのでした。

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