運動会終わる。たのしい心、励みの心。
2015年10月13日

もう4日前のこととなってしまいましたが、先週10日に秋の運動会が開催されました。快晴とはいきませんでしたが、日差しもやわらかでしぎやすい好日となりました。
私は閉会の挨拶でこう述べました。
「今日はうんと身体を使いました。よく走り、よく踊り、よくがんばりました。
みんなでがんばることはたのしいことです。
みんなで協力することはたのしいことです。
みんなで応援することはたのしいことです。
そのたのしい心を大切にしましょう、
そして明日からがそのたのしい心を、お友だちや家族のみんなに振り向けましょう。
それがみ仏さまの願いです」
コースを懸命に走る友だちを周辺から応援する友だちの姿は、もうひとつの運動会の醍醐味と感じます。友情とはこの年齢の場合、励まされて励む、その姿に結晶化されています。かけっこもありますが、順位や勝ち負けなど励みの一助に過ぎません。だいじなことは、子どもが一緒に励むよろこびであり、たのしさなのです。
2学期になって、同じクラスの仲間どうしの仲間意識や連帯意識が高まってきました。仲間どうしが協力して、ひとつの目標を達成していく。運動会では、最年少のはじめての演技も披露されました。年少年中では、学年全体の共演もありました。年長児4クラス全員で取り組む組体操や鼓隊演奏はそのダイナミックな華ともいえるものでしょう。 誰ができた、できないではない。園児全員が一体となって協働するそのよろこびこそ、運動会が目指すものなのです。
育ちの秋といいますが、運動会を転機にして、園児たちは心身ともにぐんと成長します。みんなとやり遂げた達成感や充実感、そしてお父さんやお母さんの応援や賞賛による意欲と自信。私はその「たのしい心」こそ、子どもたちの「生きる力」に直結していると考えています。