赤色赤光

危機の時代だから問われる、パドマ幼稚園の教育の強み。

2020年11月27日

本格的な冬を目の前にして、再びコロナが猛威をふるっています。

落ち着かない日々が続きますが、もちろん子どもは発達をやめないし、それを保証するのがあらゆる幼児教育施設の使命であると考えます。

コロナに限りませんが、予測のつかない事態が起きた時、教育の現場では改めてなぜその教育なのかその意味が問われるものです。今この状況において、なぜ日課活動なのか、なぜ体育ローテーションなのか。世間の変動に一々翻弄されるようでは、安定した教育を維持することはできません。パドマ幼稚園の場合も同じです。

パドマ幼稚園の教育は、総幼研教育として知られていますが、具体的にはどういうことか、3つの観点から述べておきましょう。

一つは総幼研教育の眼目である「習慣性の継続」です。当園では、マスクや防護ビニール使用など制約がありながらも日課活動を続けていますが、日常の回復までが長期化するいま、「日課」(毎日決まってする事)の習慣性の大切さを再認識しています。行事の縮小や分散が余儀なくされる中、言語日課、音楽日課、体育日課という「日常の様式」があることは最大の強みといえるでしょう。

次に「体力の保証」です。非接触社会では、これまで以上に外出や戸外活動が敬遠され、子どもの体力維持の機会が奪われていきます。子どもが安心して身体活動に親しむ環境には、通い慣れた園が最適ですし、体育ローテーションをはじめ、旺盛な「動き」を担保する総幼研教育の強みがあります。

そして三つ目は「集団力の復元」です。これからは、つながりやふれあいが避けられる社会になるかもしれません。幼児は生来他者と集いたいという欲求(集団欲求)を持ちますが、それを雑多な群れではなく、どのように質の高い集団、共同体として育んでいくのか、

今は、「みんなとならできる」総幼研の教育の本領が発揮される時でもあるのです。

危機の時代、ただ怯えているだけでは成長はありません。制限や自粛も受け入れながら、けれど今、なぜパドマ幼稚園なのか、総幼研教育なのか、その強みについて、保護者のみなさんにも思いを新たにしてほしいと願っています。

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