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大津の事故に思うこと。幼いいのちへの畏敬の念。

2019年5月10日

大津市の痛ましい事故について、連日ニュースが取り上げています。いたいけな2歳の保育園児が散歩中に犠牲になったことに、皆が悲嘆に暮れています。同時にこれは日本中どこの交差点でも起こりうる事故でしょう。職員送迎となる蓮塾では、昨晩緊急で注意喚起のメールを配信しました。
もちろん同じ幼いいのちを預かる立場として、保育園側の責任や対応について関心を持たないわけにはいきません。「(今回の事故は)保育園も犠牲者では」という多数の意見がありました。園と保護者の信頼関係ができていたのでしょう、遺族から園に対しこれまでの感謝を述べる手記も公開されました。どの園でも、車道に向かって先生が「防壁」になるのはすべて園の先生たち方の当たり前です、皆、わが身に代えて子どもたちを守ろうとします。

散歩のない保育園はあり得ません。当園もまた、遠足や移動でしばしば施設の外へ出かけていきます。どんな園だって、今回のような状況において、不測の事態を100%避けることはできない、絶対に事故に合わない保証はないということを改めて自覚しなくてはならないと思います。
いえ、それは園関係者だけの心得ごとではありません。私たちの地域社会は、格別に繊細でか弱い人たちと共生しています。そんな子どもを見守るすべての人々、両親、家族、さらに地域社会の人皆が、子どもを中心に、優先的に、社会の運営や地域のつながりを考えていくことで、一つひとつ安全・安心に近づいていくしかないと思います。

本当の「少子化対策」は、そういういのちへの畏敬の念がなくては成り立たない。そう思うのです。

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