もくひょうカレンダー。自ら育つ生活習慣。
2026年4月28日
年度初めに「もくひょうカレンダー」を全保護者に配布しました。園内でも毎月のことばをみんなで声に出しながら、生活の目標として過ごしていく、そんな大切な教材です。
じつは、去年まではこのカレンダーは「しつけカレンダー」と称していました。タイトルも、標語も見直され、改訂されたものを新年度から活用しています。
なぜ名前を変えたのでしょうか。
「しつけ」という言葉は、これまで家庭や園でも大切にされてきましたが、少し「大人が一方的に子どもに教え込む」という印象があります。一昔前なら、「親が範を示して、真似をさせればよい」(もちろんそういう場面は多々ありますが)で済んできたのかもしれませんが、今の考え方では、子どもはただ教えられる存在ではありません。
パドマも実践でも「じぶん主体」を推し進めているように、子どもは本来、自分で考えながら、「どうしたらいいかな」「今日はこれをやってみよう」と試しながら成長していく力を持っています。つまり、自分で生活をつくっていく力の芽が育ちつつあるのです。
そう考えると、「しつける」というよりも、「自分で目標を持つ」という見方のほうが、今の子どもの姿にふさわしいと考えるべきでしょう。
さらに、新しいカレンダーでは、行動の項目も変わりました。
すべて子どもが主語になり、「〜しよう」という形になっています。これは、大人が「やりなさい」と指示するためではなく、「自分はこうしたい」と子ども自身が考えるきっかけにするためです。自分で声に出して読むことで、その目標が「自分のことば」になり、さらに園生活で実際の経験を通して、少しずつ習慣につながっていきます。
「今日はこれをがんばろう」 「昨日よりできた」
こうした小さな積み重ねが、子どもの自信や生活リズムを整える力につながっていきます。
このカレンダーは、子どもが自分と向き合いながら成長していくためのサポート役なのです。
もちろん今回の変更は、「しつけ」を否定するものではありません。
大切なのは、「大人がやらせるもの」から、「子どもが自分で育てていくもの」へと考え方を転換することです。
カレンダーも、行動をそろえるためのものから、子ども自身の成長を支える道具へと役割が変わりました。どうぞご家庭でも、「こうしなさい」ではなく、親子がともに努める生活目標としていただきたいと念じます。
入園・進級からまもなく1ヶ月。子どもたちが「いつもいきいき元気な子」と声に出しながら、自分らしく成長していく姿を、見守っていきたいと思います。

